00 | Etudism is ...
習作派は久湊有起と石田幸丸によって二〇一六年に設立された文芸サークルです。
純文学雑誌「筆の海」をはじめとして、「ディスタンス」「カーボン・ニュートラル」などの小説を主体とした同人誌を刊行してきました。
決して時流に媚びることなく、しかしいたずらに脱俗を衒うのでもなく――「今日」書き続ける覚悟が、ほんものをつくる。
00-i | Persistence
書き続けること
それがわたしたちの原点
かつて大塚英志が「生き残る意志」と書いたように、
あらゆる芸術が暴かれ、模倣され、消費され、一瞬のうちに忘却されるこの現代で、
読み、働き、語りあい、ときに旅をし、歳を重ねて
それでもなお「書く」ということを考え続けたい。
00-ii | Authors, Editors and Architects
小説と、
小説が読まれるアーキテクチャの探求
習作派はその設立当初から、「作者であること」と「編集者であること」の両立を掲げて活動してきました。
同人誌をつくるということは、作品が読まれる「文脈」をつくるということ。
小説は、それ自体ひとつの言語芸術であると同時に、“書物”をかたちづくるメディア芸術であり、製作、流通、そして読者を巻き込むことで成立するプロジェクトでもある。
だとするならば、わたしたちにとっての「小説の強度」もまた、研ぎ澄まされた純粋であると同時に、同時代の複雑でゆたかな総合であらねばならない。
00-iii | Go Beyond
常に新しいことを
それを「進取果敢」と呼ぶか、「飽きっぽい」と呼ぶかは措くとして——わたしたちの雑誌は、つねに新しいことに挑戦するための場であり続けてきました。
その挑戦は制作のあらゆるレヴェルにおいてなされています。AIによる自然言語処理や、鎌倉小旅行、フランス料理とのマリアージュ、DTPの高度化、合同誌への参加……。
手を動かして実験し、足を使って取材をし——伝統と先端の重なるところ、試行錯誤と探求の途上に、いまを生きる体験としての文学がある。